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粗品ですが… (6)

ちょっと思うことがあったのでまた書いてみました。

一応の 注意書き
これは、足利ひめたまの二次創作です。原作・公式とは一切関わりはありません。
この作品はフィクションです。文中に登場する人物・町・地名・設定等はすべて架空のものであり、実在するものとは一切関わりはありません
若干オリジナルの設定を加えています。
口調が読者の想像と異なるかもしれませんが、そこは目を瞑って頂けると幸いです。

--------------------
お腹一杯のランチタイム (主におりひめが)

正面に、おりひめがいる。微笑みながら楽しそうにみたまを眺めている。
どちらかが手を伸ばせばすぐに届く距離、小さめのテーブルを挟んで向かい合わせに二人は座っている。
おりひめはみたまを凝視し続けているが、決して笑みは崩さない。一方のみたまはその視線から逃れようとするものの、生憎と二人が座っているのは店内の一番奥の隅。しかも、みたまは壁側である。
みたまの右手には高い窓があり、そこから外の往来を眺めることができるために閉塞感はない。が、自分が座っているのはソファーである上に後ろは壁なので身を引くことはできない。右手は窓、正面には一人用の椅子に腰掛けたおりひめ。唯一の動線である左も、やや離れた隣の席にお客さんが座っている上に、場を離れようと思ったら必ずおりひめの隣を通らざるを得ない。四面楚歌の八方塞がりである。
みたまができることといえば、今行っているようにメニューを眼前に広げて盾にするか、それすらも貫通してくる(気がする)視線に対して、身をよじるしかないのであった。

何故こんなことになってしまったのか?単純明快。近くの大型スーパーでショッピングをしていたらお昼を過ぎてしまったので、その流れでランチをすることになった、というだけ。
何故この席に陣取ったのか?これも答えは簡単。お昼を過ぎていたため、店内の席の多くは既にお客さんで埋まっていた。その中、目に付く席の中で空いていたのがこの席だけだったのだ。
全ては偶然。何も疑わしいところはない…。

「たまちゃんは、何にするか決めたの?」
「うぇっ?!」

奇声が聞こえた。それが他ならぬ自分の声だとみたまが気付くまで若干の間があった。それを見て、本当の窓際に座っているシロ吉は呆れた表情で見ていた。
みたまが、声を出したのが自分だと気付くまでの時間の数倍かかって漸くおりひめの言葉を理解した。

「あ、あたしっ?!ぇ、えっと…これ!」

まるで電子レンジの中の食べ物のように、ずっとおりひめの熱い視線を浴び続けて茹で上がったみたまに思考する余裕などなかったし、今もないのだろう。おりひめに訊かれて指差したのは、メニューの一番上にあったドライカレーセットだった。
それを見てシロ吉は「じゃあおいらもおやびんと同じヤツ、プチサイズで」と主張。それを見ておりひめはオーダーをした。店員へのオーダーの際に、飲み物をどうするかでまた一悶着あった…というのは黙っておくことにしよう。
それからみたまが茹で続けられること数分。ランチセットの前菜であるサラダとスープがテーブルに並べられる。
視線に耐えかねたみたまは、スープが届くとすぐさまそれを口へ運ぶが、出来立ての熱々スープ。

「あちっ…」

一口含んで思わず漏れる声。隣を見れば、「何をやってるんだか…」といわんばかりの白い目。全身白いけど。
対面では「たまちゃんの舌出し頂きましたー!」と内心では彼方のユートピアへ羽ばたいているおりひめがいたのだが、それには二人とも気付かなかったようだ。

「おおっ、これは…!」

みたまがお冷で中和している傍らでシロ吉が感動の声を上げた。シロ吉が手を付けていたのはサラダだが、特にそのサラダにちょっと乗せてあった三角形の生地に心奪われていた。その生地は小さなピザ生地であったが、たっぷりとチーズが塗してあるためか、一口噛れば濃厚な風味が口内に広がった。

「シロちゃん、わたしのもあげよっか?」
「マジすか?!頂きますっ!」

リスやハムスターのように、両手で掴んで一心不乱に噛り付くシロ吉の姿を見て、おりひめが自分のサラダの生地を差し出す。それを爛々と輝く目をして受け取るシロ吉。それに飽き足らず、隣にあったみたまの生地にまで手を出した。普段ならばみたまの手が飛んでくるところであるが、当の本人はスープと格闘していたためそれに気付くことはなかった。

そうこうしているうちにメインディッシュが並んだ。
みたまはドライカレー。野菜と一緒に炒められたバターライスが円筒状に、その上にドライカレーがライスより一回り小さいサイズで円筒状に盛り付けられている。
シロ吉にはその一回り小さなサイズが。
そして、おりひめには別のメニューが運ばれていた。

「それは?」
「これはチキンライスよ。このチキンの外の皮はカリカリ、お肉はジューシィだけど柔らかくさっぱりとしていて美味しいのよー。」

何度かこのお店に足を運んだことがあるらしく、おりひめはさらっと言う一方で、その手は早くもチキンを切り分けていた。そして、そのうちの二つをみたまとシロ吉のお皿の上に乗せた。

「え、食べても良いの?」
「もちろん!」
「やったー!やっぱりおりひめ様は優しいぜ!」

ありがとうと言うとすぐにチキンを頬張るみたま。
「じゃあおいらもドライカレーを少し分けますよ」と、おりひめのライスのお皿にドライカレーを盛るシロ吉。
そうして味を分け合って、それぞれを楽しむ三人だった。

ちなみにお代は全部おりひめ持ちであった。それをみたまはとても申し訳なく思ったが、おりひめ曰く「たっぷりとご馳走してもらったから良いのよ~。」とのこと。
隣に本物の狐がいたのだが、みたまは狐につままれたような気持ちであった。

<end.>
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Author:kagasea
名前について:kagasea (kagase@とも。ここでは@が使えなかったのでkagasea。読み方はどちらも「かがせあ」で。)

経緯:ひめたまが始まってわりとすぐ(2010年夏の花火の頃)から知ってはいたものの、ずっと静観していた人間。関連イベントにはちょこちょこ足を運んでみたりして徐々に染まって行きました…。

補足:元々ゲームなどの設定の元ネタを発掘するのが趣味で、その関係で神社や仏閣の知識もほんの少しだけある(と思います)。
その辺から色々妄想したりしてネタを書き留めていきます。

  • 当サイトはリンクフリーです。バナーはありませんが…。
  • IE8, Chrome10.0.648.205, Operaなどでは正常に動く様子。
  • Mozilla FireFox ver3.6だと何故か型崩れする現象が確認されています。同ver 4.0だと大丈夫な模様。



twitterもやっています。
というかこちらがメイン。
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思い付いたひめたまの妄想ネタを呟くbotもやってます。
二次創作のネタとして使って頂ければ幸いです。

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