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粗品ですが… (2)

そういえば、とネタを思い出したので1時間ほどでささっと書き上げてみました。
「これがやりたい」というやりたいものだけを書いたので、かなり粗いですがご容赦を(汗)

前回に引き続き、一応 注意書き
  • 冒頭にもありますが、足利ひめたまの二次創作です原作・公式とは一切関わりはありません
  • この作品はフィクションです。文中に登場する人物・町・地名・設定等はすべて架空のものであり、実在するものとは一切関わりはありません。
  • 若干オリジナルの設定を加えています。
  • 口調が読者の想像と異なるかもしれませんが、そこは目を瞑って頂けると幸いです。
  • 今回は若干性格が崩壊してるかも…(汗)

--------------------
たまちゃんの嫁入り

惰眠を貪るかのように今日は一度も姿を見せていなかったお日様が、雲の遣り戸を引き開けてようやく顔を覗かせる。
しかしお日様はよほど眠いのか、二度寝をしようとすぐに雲の戸を閉ざしてしまう。
それを許すまじと、春の風が戸を勢い良く押し開ける。
…そんなことを繰り返す空模様が、朝からずっと続いていた。

「あーあ、これはしばらくは晴れそうにないね。どうする、おりひめ?」

そんな天空の抗争劇を仰ぎつつ悪態をつく少女が一人。
おりひめと午後から市内の某大型総合スーパーでショッピングをしようと計画していたみたまである。
そのために、朝からおりひめはみたまの家、門田稲荷神社に遊びに来ていたのだった。
計画では色々なお店でショッピングを楽しむつもりだったのだが、この天気ではいつ雨が降り出してもおかしくなく、外を出歩くには少々心もとない。
まして、門田稲荷神社は計画のスーパーとは少々距離があり、もし途中で降り出したら多少の犠牲を払う必要があるだろう。
そのことが、二人が出発することを躊躇させていた。

サァ――

そんなときだった。
それまでは地上に干渉していなかった天空の抗争劇が、遂に地上界にも及んだのは。

「げっ、天気雨?!」
「あちゃー、これは結構強いぜ。出掛けるのはお預けだな、おやびん。」

驟雨というには及ばないが、決して小雨や霧雨といった弱さでもない。
そんなわりとしっかりとした量の雨が、未だに仕事に手を抜きがちな太陽の光と一緒に降ってきたのである。
予期せぬ出来事に驚きの声を上げるみたま。
それに同調するようで、それでいてどこか楽しそうにシロ吉が声を掛ける。
きっと、みたまの思い通りにならないことが愉快なのだろう。
シロ吉はみたまの神使でありながら、どこかでそうやってみたまをからかって愉しんでいる節がある。

しかしそんな二人の声も、雨の音が始まったときからおりひめには届いていないようだった。

「……ないもん。」

シロ吉の笑い声に対して応戦体勢に入ったみたま。
二人の間でも喧嘩という名の長閑な抗争劇が始まろうとした――まさにその瞬間、おりひめの口が開かれた。
独り言だったのか。その音量は小さく、みたまとシロ吉の耳には内容までは聞き取れなかった。
思わず顔を見合わせる二人。

「たまちゃんは誰にも渡さないもんっ!!」

その直後、少々造りの甘い門田稲荷神社の社殿全体が揺れるような大声が、八幡宮の境内に響いた。
突然の大声に耳を鬱ぐヒマもなく、みたまとシロ吉は頭痛によって頭の中で共鳴が起きたことをようやく認識した。
おりひめの声の内容を理解するまでには、さらに10秒は要したが。

「お、おりひめ…どうしたの?」

親友のあまりに突然な豹変に驚きを隠せないみたま。
大声と同時に立ち上がったおりひめからは、何かオーラのようなものも見える…気がする。

「たまちゃんはわたしがおヨメさんにするの…だから、誰にも渡さない…!」

その目は真剣そのものだった。何か冗談を言っているようには見えない。決して。
二人で「あしかがを元気にしよう」と誓ったときも真剣だったが、それとこれとでは何かが違う。
だからこそ、みたまはおりひめをここまでさせたその得体の知れないものに恐怖を感じた。

ゆらり。
その表現が一番しっくりくるであろう。ゆっくりと、しかし確かな歩みでみたまに近付くおりひめ。
みたまは思わずひっ、と声を上げようとした。
だが、さして意味を成さないであろうその声を飲み込み、もっと意味のある言葉を彼女は口にした。

「シロ吉…おりひめはどうしちゃったの?」

こうした状況では、誰にも聞き取れない小さな悲鳴より、自分に冷静さをもたらしてくれるかもしれない他人への助けを求める行為の方が遥かに重い意味を持つであろう。

「…天気のせいだな。」

しかし、助けを求めた相手が第一声で提示した回答は、決してみたまに冷静さを取り戻すようなものではなかった。

「“狐の嫁入り”ってやつだよ、おやびん。」

シロ吉はおりひめの状態に合点が行っているらしく、みたまから見れば妙なほど落ち着いていた。
普段のみたまだったら何でそんなに落ち着いてるの!などとどついているところだろうが、生憎みたまにはそんな精神的余裕はなかった。
一方のシロ吉はそんなことを知ってか知らずか、第一声で提示した回答を徐々に噛み砕いて話し始めた。
曰く、“狐の嫁入り”と呼ばれるこの天気を、稲荷神社の神様であるみたまが嫁入りするものだと思い至ったがための暴走である、と。
それを聞いて頬を赤く染めるみたまだが、今はそれどころではない。

「たまちゃんのウェディング姿、可愛いだろうなあ…」
「おやびんは狐じゃないですし…というよりも第一、狐の嫁入りというのは慣用表現なんですから、そんなにムキにならなくったって…」

どうやらシロ吉はおりひめの説得に回ってくれたようだ。
みたまは今現在の状況ほど、シロ吉を頼もしく思ったことはないかもしれない。
さらっとおりひめがとんでもないことを言ってのけた気がするが…それよりもシロ吉の態度に感動したみたまであった。

「たまちゃんはわたしのモノ…」
「…って聞こえてないか。流石たまバカですね。おりひめ様。」
「正気に戻ってない?!っていうか落ち着き払ってため息つくなー?!」

しかし説得の効果はいまひとつのようだ。
やれやれ、と首を横に振りながらため息をつくシロ吉にみたまは思わず突っ込みを入れた。
さっきまでの感動はどこへやら。あっさりと折れたシロ吉への落胆と、一縷の望みが打ち砕かれた悲しみと、パニックと、色々な思考がみたまの脳内ではない交ぜになっていた。
みたまが思考の洗濯層でぐるぐると堂々巡りをしている間に、おりひめは至近距離まで近付いていた。

直後、おりひめの抱擁(がっちりホールド)によって門田稲荷神社に悲鳴が響いたのは、言うまでもない。


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Author:kagasea
名前について:kagasea (kagase@とも。ここでは@が使えなかったのでkagasea。読み方はどちらも「かがせあ」で。)

経緯:ひめたまが始まってわりとすぐ(2010年夏の花火の頃)から知ってはいたものの、ずっと静観していた人間。関連イベントにはちょこちょこ足を運んでみたりして徐々に染まって行きました…。

補足:元々ゲームなどの設定の元ネタを発掘するのが趣味で、その関係で神社や仏閣の知識もほんの少しだけある(と思います)。
その辺から色々妄想したりしてネタを書き留めていきます。

  • 当サイトはリンクフリーです。バナーはありませんが…。
  • IE8, Chrome10.0.648.205, Operaなどでは正常に動く様子。
  • Mozilla FireFox ver3.6だと何故か型崩れする現象が確認されています。同ver 4.0だと大丈夫な模様。



twitterもやっています。
というかこちらがメイン。
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思い付いたひめたまの妄想ネタを呟くbotもやってます。
二次創作のネタとして使って頂ければ幸いです。

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